つぐみ寮寮生会合唱団
written,composed & arranged by a.k.a.dRESS(ave;new)
PCゲーム「この青空に約束をー」EDテーマ(戯画)
今回「casket」 で皆さんに聴いて頂けることを嬉しく思います。
ゲームの中で主人公がピアノを弾き、仲間たちが歌う楽曲。
思い出がよみがえり、思わず涙してしまう。
そんな「さよならのかわりに」をオリジナルバージョンで収録です。
もともとクライアントさんから
「主人公になった気持ちで仲間と一緒に歌う
合唱曲を創って欲しい」 と言われていたので
学生の気持ちでピアノを弾きながらメロを創っていたのですが、
どうもリアリティに欠けると思ったのです。どうしてもメロディに
「若さゆえの未熟さ」 を出したいのですが、
リアルな素人っぽさが出なかったんですね。
そこでサビのメロディだけでも
学生の頃に書いた メロをモチーフにして、再構築しようと
試みたのです。
デモ曲がメモのようにたくさん収録されているテープを
引っ張り出して聴くと、これしかない!と感じたのが
「あなたがくれた夏にさよなら」 という曲でした。
これが「さよならのかわりに」のモチーフとなった原曲です。
サビのメロで「あなたがくれた夏にさよなら」と歌えば
原曲になります(笑。
学生の頃に書いたメロディなんで超リアル。
楽曲の説得力が増すのは当然で、何より昔を思い出して、
主人公の気持ちに溶け込んでいったように感じました。
ひとつずつ思い出す
瞼に映った たくさんの夢たち
さよならの向こう側に
大切なものを 置いてきたんだ
Aメロのこのメロディと詞が自然と降りてきて、あとは流れるように
湧き出しました。
心に抱えている思い出をよみがえらす、どこか懐かしい楽曲。
泣かそうと思って書いたわけじゃなくて、
涙もろい自分が創ったというのが肝かと(笑。
この曲は今回「casket」に収録されたバージョンのほかに、
ゲーム内でしか聴けないピアノ弾き語りバージョン の
「さよならのかわりに」が存在します。
ご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、
涙なくしては聴けないバージョン。
ave;new 3rdアルバム「virtu」に収録された、
大咲美和が歌うアルバムバージョン
「さよならのかわりに 〜time to say good−bye〜」 は
オリジナルバージョンとはアレンジは言うまでもなく、
”詞”も異なります。
「さよならのかわりに〜time to say good−bye〜」は
誰かを想うラブソング 。
そう、オリジナルバージョン「さよならのかわりに」は
”ラブソング”ではないのです。
”仲間たちを想う曲、そして未来を詠う曲” なんです。
一曲をまったく違うベクトルで創りあげる、贅沢な試みをさせて もらって、
アーティストとしては幸せだと思います。
「あなたがくれた夏にさよなら」など 毎日、がむしゃらにデモテープを創り続け、
音楽家を夢見て生きていた若かりしあの頃の自分も
喜んでくれてると信じたいですね。
(a.k.a.dRESS)
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